吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

百三十六話目 リュウキュウマツ

リュウキュウマツはいいなぁ。
葉が黒松よりは長いからか、
明るい色で枝振りが小気味よい。
沖縄の空と海の色によく合う。
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だけども、松食い虫がここでも繁殖しているらしく
高速道路の両側には松枯れが目立つ。
年々北上しているような気がする。
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おまけに松はフロンティア植物で、
荒れ地には一番に生えてくるはずなのだが、
ダムを造る土砂で埋め立てた土地
 このあたりは3年前に来た時には
 「カニの産卵注意」の標識が立つ
 自然豊かな海岸だったのに
に早くも生えているのは外来植物であるモクマオウだ。
モクマオウは暗い暗い深緑色がけぶるような枝振り、
幹の色もグレーでうっとうしい感じ。
 去年の記事に写真がある。
リュウキュウマツが枯れた後に
モクマオウが置き換わるとすると
沖縄の山野の風景が随分暗いものになってしまう。
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高速道路の切り通しや畑の端に生えているのも
外来植物であるギンネム
 wikipedia:ギンネム
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そういう目で見るといろいろ心配な沖縄の植生なのだった。