吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

第百七十九話 つばめの学校

今朝は天気が悪い。


近所の四つ辻、店が集まっているエリアで、
今年の初燕もここで見た。ツバメの巣があるらしい。


今日も目の前をツバメがかすめた。
低い、お天気悪くなるのか。


また飛んでいった。
さっきのがお母さんで、今のがお父さん?


また飛んだ。
あれ?何羽いるの?


電線に五羽ほど並んでいる。
渡りの季節にはまだ早い。


また一羽飛んできた。
壁にぶつかりそうになってホバリングして戻ってきた。
やっととまったが、
次のツバメはホバリングし続けて行きつ戻りつ。


ひな鳥が飛ぶ練習をしているのか。
あの電線は差詰めつばめの学校。


上手に飛べないと自分で餌が取れない。
あの下手くそな子はちゃんと飛べるようになれるかな。


秋には海の上を飛んで南の国にわたって
また春に帰ってこなくっちゃならない。


あの中で帰ってくるのは二羽か三羽。
それが自然か、がんばって練習して、どうぞ帰っておいで。