吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

七十八日目 セミの声

子どもの時、
手塚治虫やら藤子不二雄やら赤塚不二夫やら長谷川町子やら、
そういうマンガの中では
セミは「ミーンミーン」と鳴いていた。
       *
大阪じゃセミはもっぱらアブラゼミ
油紙のような茶色い羽*1も暑苦しければ、
ジージージージージー」という油で揚げたような鳴き声もうるさい。
       *
東京のセミはいいな〜〜〜、
「ミーンミーンミーン」なんてなんと優雅な。
東京の夏はこんなに暑くないんだろうな〜
と思っていた。
       *
まぁ、実際に聞くまではね。
嫌がらせか〜〜〜〜って言いたくなるような
「びみ〜〜〜んみ〜〜〜んみ〜〜〜〜んみ〜〜〜んみ〜〜〜ん」
いらいらが昂じるなぁ、アブラゼミの方がちょっとまし。
       *
が、最近では大阪ではすっかり、クマゼミ
「シャーシャーシャーシャーシャー」
なんか金属音も混ざってて耳障りだ。
       *
クマゼミは南方のセミで、
昔は近畿にはいなかったらしい。
手塚治虫のエッセイに
宝塚の森で捕まえた珍しいクマゼミ
自分の好きな蝶か何かと交換してもらった話があった。
       *
地球温暖化ヒートアイランド現象のせいと思っちゃうけど、
ウィキペディアアブラゼミの項によると
野鳥のせいだとか書いてある。
クマゼミは野鳥に捕まらないらしい。
だったら、ちょっとほっとするような気もするが、
このままアブラゼミは減って行っちゃうのだろうか?
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 wikipedia:アブラゼミ
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セミの鳴き声のページ

*1:不透明な羽のセミは珍しいらしい