吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

五十六日目 ゴーヤの赤ちゃん

例の桑畑ならぬヒペリカム畑が
田んぼに変じた場所にまた行ってきた。
       *
「鉢植えのゴーヤに水をやっておいて」
そういうメモをもらってるので、
「水やりしてからでないと帰れない」と
そこの人がこぼしていた。
午後四時半から六時の間という指定まで付いていて、
「暑いうちに水やりすると煮えちゃうからダメってのは
 わかるんだけど、私、七時までいるんだけど、
 七時じゃダメなのかしら?七時まだ明るいけど」
多分、もし、しおれてたとすると、
七時だともうダメージから立ち直れない
可能性があるからじゃないでしょうか?
       *
メモには「五つ実が成っています」とあったので、
水やり時間には早かったが見に行った。
予想していたちっちゃいゴーヤのようなものは見あたらず、
深裂したウリ科の葉っぱと黄色い花があるばかり・・・
あっ!あった!先っちょにまだしなびた花びらを付けた
ゴーヤの赤ちゃん!今頃いいとこでお刺身を食べると
ツマによく出てくる花胡瓜のゴーヤ版。全長2cm。
ストラップに付けたらよさそうな小さいながらもボコボコした
しっかりゴーヤな赤ちゃんであった。
それが五つもあるかぁ?葉っぱの間を三人がかりで
探し回ってとうとう五つ確認した。
ウォーリーをさがせ」とどっこいに難しかった。
       *
そういえば、沖縄でゴーヤを見たなぁ。
熟れると鮮やかなオレンジ色になる。
あの形態でオレンジ色、それも柑橘類のとことん陽性のオレンジじゃなく、
なんだか毒ガエルを思わせるオレンジ色になるのだ。
なので、知ってはいたものの垣根に揺れる
オレンジ色のゴーヤを目の当たりにしたときは
やっぱりショーゲキであった。
当然のことながら、青いのより太って大きくなってるし、
イボイボだし、毒ガエル色だし・・・。
       *
ホントはこのあと溝を走るシマヘビを見たことが
話のメインだったんだけど、やめときます、
書いてて消えて、Hatenaのバックアップ機構に賭けたけど
ちょうど、ゴーヤのとこまでしか残ってなかった。
やっぱり、話はカエルあたりまでで止めておけ、
そういうお告げだと思います。