吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

四十日目 木立ベゴニア「佐用姫」

木立ベゴニアのピンクのが好きである。
       *
シェルピンクの「エレガンテッシマ」をここに引っ越した頃に買った。
窓辺に置いていて、からからにしてしまった。
それでもたくましく耐えていたので、
風呂場の出窓に置いたら、お元気である。
何度か鉢増ししている。数えてみたら十数年ものになる。
       *
枝を長く伸ばさず適当なところで刈り込んだ方がいいみたい。
風呂場なので湿度は充分あるが、
夏場は二日に一度くらいたっぷりやった方が
花付きが良かったような。
こないだの『ミドリノオバサン』によれば、
土の表面が乾いてから一日待って水をやれということだったが。
私はこれ以外の(枯れようのないセンパフローレンス*1は別として)
ベゴニア*2はことごとく枯らしているので、
水をやりすぎているのかもしれない。
このエレガンテッシマが水好きの特異体質なのか?
       *
生協で「佐用姫」という木立ベゴニアを見た。
綺麗な澄んだピンクの花、それと何より名前が気に入ったのだ。
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松浦佐用姫万葉集に出ている。
恋人を追いかけて岬から、ひれ*3をふり、
とうとう石になったという。
歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵 七段目』の伴内の科白*4にもある。
この木立ベゴニアは松浦のあたりで品種改良されたものらしい。
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もう増やさない覚悟だったんだけど、つい買ってしまった。
が、くたくたとなってきて、とうとう枯れました。
うちの「エレガンテッシマ」が水好きの特異体質なのかも・・・。
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佐用姫 木立ベゴニア」でググったら、
こちらのブログだけが出ました。
とてもお元気。今はお花がまだだが、
時々おじゃましてお花見させてもらおうっと。

*1:夏場の花壇によく植わっている

*2:レックスベゴニアとかサザーランディとか

*3:乙姫様が肩から腕にかけているあの長い布

*4:かごに身代わりの石を置いたことに対して