吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

三十九日目 夏が来た

長女を送っていって、信号待ち。
月曜日は燃やせるゴミの日。
バス道はゴミ集積場がなく、
各戸銘々網をかぶせてゴミ出しをしている。
       *
くっさぁ〜(。ヘ°)(。ヘ°)(。ヘ°)(。ヘ°)。
週末の間に生ゴミがしっかり発酵している。
ものが腐ると夏が来たなぁと思う。
       *
頭の中に
「夏が来た
 もの皆腐る夏が来た」
というフレーズが反復するんだ。
       *
なんでしたやろ?これ?
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わかった!高村光太郎の「冬が来た」。
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きつぱりと冬が来た
八つ手の白い色も消え
公孫樹の木も箒になつた

きりきりともみ込むやうな冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た

冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ

しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のやうな冬が来た

       *
教科書で覚えた。
これのパロディで「夏が来た」を作ってみようか
とちょっと思ったけど、余計げんなりしそうなので
やめます。