吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

二十五日目 チャドクガ

六月一日にもやったんだから、気づいても良さそうなもんだが、
もう一本の木にうじゃうじゃ毛虫がいたんだからそっちだと思ったんだ。
それはオレンジ色じゃないから予防対策を取らずに退治して後悔したけど、
本当にただの毛虫の集団だったらしい。
六月に二齢幼虫ってチャドクガじゃないとは考えたよ。
でも、この異常気象の中、何起こったって不思議ないもの。
       *
本当の危険な椿は毎年発生する、風呂場の目隠しの椿だった。
ここは軒が深くて雨が当たらない、風通り悪い場所、
椿の葉もつやつやと一番綺麗だが、
チャドクガにとっても一番居心地がよいらしい。
もう巣立ったのなら、これ以上の毒針はないはず。
梅雨だし雨に洗い流されているはず。
なのだが、この場所は雨が当たらないんだ。
わたいは昨日一生懸命この椿を擦りながら、鉢を運んだじゃないか!
何往復したかわかんないよ。
       *
両腕、人に見せられないくらい赤いブツブツが出ている。
胴体にもチラホラ(こっちはどっちにしても見せられないとしても)。
これ、かゆみが一週間くらい続くのだ。
私はこの一週間絶対機嫌悪いからな〜、近づくんじゃないよ〜!