吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

十二日目 かわず鳴く

昨日の夜のことだが、いつもと違う道で帰った。
この道は田んぼの真ん中を通る。
田んぼに水が入ったら、そこはいつも蛙の天下だ。
いつもの道なら、田んぼは一枚なので、声は一種類だ。
が、この道では、低い声、高い声、
中間くらいの声となんだか合唱みたいになっている。
どんな蛙がどんな声を出すんだろうな。
ラジオで聞いたカジカガエルは鳥のさえずりに聞こえた。
渓流に棲むというカジカはいる訳ないけど、
この間、地方版で読んだ、絶滅寸前のダルマガエル
彼らもいたらいいのにな。