吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

百四十五話目 かえりみすれば

ここんとこ明け方に長女を駅まで送っていく。
ユニクロも家族の協力を前提にしてシフト組まないでくれ。
その店で働いてる人間で長女が一番遠いのだ。
朝一の早出だと始発のバスに乗っても間に合わないんだ。
たかがバイト店員をそんなにこき使わなくても・・・。
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11月始めだと午前6時、朝焼けが見られた。
早起きのごほうびは朝焼けだ。
が、11月2日は東の空が曇っていたのだ。
がっかり。
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北へ向かって走っているが、
助手席の娘が「月が出てる」と。
見ると大きな満月が生駒の北に沈もうとしていた。
沈む前の満月は南半球みたいに逆立ちしている。
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ひんがしの野にかぎろひ立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ

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かぎろひは見えなかったけれども・・・。