吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

百六話目 お庭にオススメ

お友達の真生さんが新築なさったのである。
なんで、お庭の植木の解説を勝手にやって、
ついでにオススメ植物を勝手に羅列するのであった。
       *
ヤマボウシはいいっすよ〜。
剪定いらずで四季美しいです。
花はハナミズキほどの派手さはないですが、
日本の風情があると思います。
うちのはなぜだか花が咲かないのですがね。
趣味の園芸』の相談コーナーに
同じ悩みの相談があったので、むさぼり読んだけど
「木が小さい」「肥料やり過ぎ」「日が照らない」「剪定しちゃった」
どれも当てはまらないじゃないですか〜〜。なんで〜〜?
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コデマリは低木落葉樹。
根の際から枝分かれしてるような樹形。
ぎざぎざの小さい葉。
白くて小さな花が手鞠のように集まって咲く。
花の時期がきれいです。 
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[http://www1.ocn.ne.jp/~yasozy/tree/ki/ki-3.htm:title=アオキ]は常緑低木、
日陰に強い木なので多分裏庭にあると思います。
葉っぱとしてイメージされるような
形と大きさと色の葉に斑が入ってます。
雌木だと赤い実が美しいのですが、
あんまり期待しない方がいいです。
 ちなみにうちのヤマモモも実が成りません。雄木だからです。
 多分お値段が違うので、
 指定しないと雌木は来ないんじゃないでしょうか。

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シラカシは常緑高木。
隣との目線かくしみたいな場所に使われます。
生け垣になってることも多いです。
ちょっと白茶が入った緑の細長めの葉っぱです。
 う〜ん、いい写真がないや、
 楽天市場の売り物の写真ならあるけど、
 消えちゃう可能性も大きいしな。

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玄関前の植え込み、段があれば、
匍匐性ローズマリーがオススメですが、雪には耐えられないかなぁ。
立ち性のローズマリーは松ヤニ臭のするブラシが林立状態になるので、
オススメできませんが*1、匍匐性のものが垂れ下がると、
緑の滝みたいになるんです。
私が好きなのは濃い青紫の花なんだけど、ピンクもカワイイ。
冬でも思い出したかのようにチラチラ咲いてくれるのがうれしい。
匍匐性の方が寒さには弱いようですが、積雪する地方だと大丈夫と
手元の『ローズマリーの本』にありました。
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[http://fukuaguri.blogspot.com/2008/04/blog-post_28.html:title=クリーピングタイム]もグラウンドカバーにいいのです。
踏みつけに耐えます。香りがいいです。ピンクのかわいい花が咲きます。
うちのメインの庭はクリーピングタイムがメインで
花の時期はいつもお客さんが「あの花はなんですか?」と訊きます。
シェイクスピア『夏の夜の夢』妖精の女王タイターニアのしとね。
「ヨウシュイブキジャコウソウ」だから、雪山でも大丈夫、多分。
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あとハーブだとラベンダーがいいですか。
ラベンダー、夏越しが大変で夏に強いのは冬に弱い。
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セリ科は毛虫・芋虫がダメな人は避けましょう。
パセリや三つ葉パクチーがお庭で採れればうれしいですが、
キアゲハの幼虫がもれなく付きます。
ちょっとなので
虫のダメな人は卒倒するかもしれません。
       *
強健種ははびこるので後が大変なときが多い。
うちの庭でもナニワイバラ・モッコウバラ・ヤナギ*2
アベリア・立ち性のローズマリーカシワバアジサイ
ヒイラギナンテン「チャリティ」・ユキノシタ
斑入りのヨモギ・スパニッシュデイジーレモンバーム
相当にはびこっている。
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ナニワイバラはトゲがスゴイのでとうとう諦めて
根っこから切ったが、また一枝伸びてきた。
毎年一枝ずつ花を楽しむのはどうかしらん?と今悩んでいるところ。
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ヤナギは何遍切っても復活する。ああ、もうやだ。
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ユキノシタはまだ二年目なのでどんなものかわかんないけど、
一年目のはびこり度は驚異的だった。
日陰のクリーピングタイムとして日当たりの悪いところを
美しく飾ってくれるのか、はびこって他の植物を淘汰するのか、
三年目を見なきゃまだ結論は出せない。
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適度に強くて、増えるけどはびこらない。
こういう条件を満たしてくれるのはなかなか難しいのだ。
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ヘメロカリスはなかなかいい。
水やりほとんど要らないし、
美しい花(いろんな色がよりどりみどり)が、夏中日替わりで咲いてくれる。
冬は枯れちゃうのが唯一の欠点か。
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多肉植物ベビーサンローズも緑の葉のみずみずしさと強健さがよいのだが、
踏みつけと寒さには弱い。
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庭木で一番のオススメはヤマボウシもいいけど、
花の派手さも考えるとハナミズキかな〜と思う。
害虫はほとんどないし、
移植直後にうどんこ病になったけど、勝手に治ったし、
剪定知らずで紡錘形のとても木らしいかっこに育つし。
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春は木全体が花に覆われる。
以前、セントルイスでホームステイしたとき
「ドッグウッドが咲くまで、ここにいたら」と言われた。
アメリカの人にとってよその人にも誇りたい花なのだと思った。
日本人にとっての桜みたいに。
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秋がまた紅葉が鮮やか。紅葉とはまた違う美しさがある。
冬は冬で赤い実が残るのでそのすんなりした枝のシルエットと併せて
メルヘンっぽい雰囲気を醸し出している。
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あ〜〜、ぐだぐだながながと書き散らしてしまった。
すいません、真生さん。

*1:剪定しながらうんざりするのだ

*2:元は正月飾りの水引状の枝だった(^-^;