吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

七十三日目 沖縄でみたいきもの

一泊目、美ら海水族館での花火が
海越しに見えるということだったので、夕食後ビーチへ。
期待したのだが、十円玉をつまんで腕をいっぱいに伸ばしたときくらいの
大きさの花火が見えた。20kmは離れてるんだから当たり前か。
ちょうど最後のあたりだったようで、それもすぐ終わった。
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部屋へ帰ろうと方向を変えたら、
頭の上をよぎって何か飛んでいった。
大きな鳥だ。カラス?夜に?
コウモリだった。果実を食べる熱帯のオオコウモリ。
クビワオオコウモリの沖縄固有種オリイオオコウモリというものらしい。
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奈良や大阪で見るコウモリが、
チョウチョかブラウン運動する粒子みたいに
法則性のない動きでかろうじて中空に位置を保持してるのとは違って、
直線的な動きだった。滑空中は鳥みたいだったが、
重力感があってムササビに近い雰囲気かな。
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オオコウモリとコウモリ、
あまりに違うので、別の系列から進化して、
現在たまたま似た形態をしているなんて説もあったんだって。
DNA解析で同じ系列をわかったそうだが。
wikipedia:コウモリ
       *
コテージへ帰ったら、夫と娘どもが
ヤモリがいると大騒ぎ、
見ると壁にちいちゃいの、
多分卵から出たばかりと思われる
は虫類にしては頭でっかちのが確かにいる。
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「別に悪いことしないからほっとこうよ」
と言ったんだが、残りの三人は
雑誌かなんかですくって外へ出そう
と主張する。まぁいいけど、実行するのは私なのか?
お名残に写真を撮ったけど、フラッシュでよくわからない写真に。
ヤモリもびっくりして、ベッドの下へ逃げ込む。
追いかける私に
夫は「見えなきゃいい、家の守りでヤモリだから」と言う。
え〜〜、それっておかしくない?
こわいんなら、潜んでたらもっとこわいだろう。
見えなきゃないことになるのか〜。
「見ぬもの清し」日本人だな〜>夫。
娘どもも同意するな〜。
でも、私は元々どうでもいいので追いかけるのやんぴ。
       *
三日目「美ら海水族館」へ急ぐ。
本部半島の北側は昔ながらの片道一車線。
車の前を何者かが横切ったという。
夫と長女は見て、私と次女は見てなかった。
マングースなんだって。
ハブは捕らなくて、沖縄の貴重な固有種ヤンバルクイナとか
アマミノクロウサギ*1などを
食い散らしているマングース
イタチなどだとハブにやられてしまうのが、
ハブへの対応力は持っているので、たちの悪い害獣になってしまった。
wikipedia:ジャワマングース
もともとマングースには罪はないのだが、
マングースを捕まえて、または死骸を持って行くと報奨金が出るらしい。
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マングースといえば『のだめカンタービレ』だが、
最新刊21巻はシリアスなので、マングース出てこなかったよ。
のだめ大丈夫かな〜、
次女と一緒で、結果が出ないとすぐ拗ねて投げるのだめ、
ここが踏ん張りどころ、ガンバレ!
しかし、なんで、マングースの仮装だったんだろうか?
のだめは害獣化しているうんちくを語っていたのに、
ナゼ、そこでマングース
それにしても私もマングース見たかったな〜。
       *
美ら海水族館に着いた。暑い。
ホテルのビーチから見えてた「トンガリ*2」がすぐそばにある。
もっと遠くの島かと思っていた。

伊江島って島だった。岬からは目と鼻の先だが、
米軍基地があって空港もあるのだった。
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時間があまりないので大急ぎでまわる。
ジンベイザメ(複数形)は大阪の海遊館で見てるし、
チューブ型のトンネルをくぐるのも
横浜か須磨で見た。水族館ズレしてるので、
他の人ほどは感動が小さいかと思うが、
いやぁ、確かにすごい大水槽。
マンタ(オニイトマキエイ)が何頭もはスゴイね〜。

大水槽の前はジグザグに通路が作ってあり、
大勢の人が並びながらでも鑑賞できる。
じっと座ってみていたい人には後ろに椅子席がある。
その辺が優しくていいなぁと思った。
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外に出て、イルカショーが見たいという次女につきあう。
「餌が少ないからいらない」という演技をするイルカに感心する。
「なんとかジンタ」にあわせて回るイルカ、
なんだか飼育員の方が回ってたような気がして、
観客のノリもイマイチだったけど、
私たちの前の男の人は地元の人でジンタ聞くと
それだけでうれしくなっちゃうみたいで、
手拍子して踊り出さんばかり。
そういう幸せそうな人を見てるのも好きだ。
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マナティ好きだな〜。繁殖にも成功してたんだ。
真剣に見てたら、家族において行かれた。
ふんっ、ヤモリが出ても知らないんだからねっ!

*1:こっちは沖縄でなく奄美大島だけど

*2:勝手に命名「ガボテン島」でもいいかも