吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

五十九日目 トマトそうめん

日曜日、夫も娘らも出かけてしまった。
お昼の残り物も食べ尽くしたし、
やっぱこりゃぁ、そうめんだな。
       *
食欲なくても、食べられるそうめん。
おなかすいててもすぐにゆであがるそうめん。
夏の友、そうめん。
       *
おネギもないし、普通のそうめんは栄養的に偏りが。
うちんちの定番かわりそうめんってのは「ツナそうめん」。
そうめんにタマネギ薄切りかキュウリの細切りとツナオイル缶、
味付けは、コショウ、お醤油、お好みのドレッシング、
マヨネーズと銘々お好みで。
       *
でも、今日は一人なので、それにダイエット中なので、
ツナのオイル缶を一缶食べるのはイヤなんであった。
       *
そこに朝日新聞の土曜版Be!のクッキング欄あり。
昨日から気になっている、夏の香味野菜をいっぱいのせた
「トマトそうめん」を作ろう。
これは薬膳料理研究家の考案の
夏バテを吹き飛ばすレシピなのだそうだ。
       *

  • トマトは皮のままミキサーにかけ、塩を加えてだし汁でのばす
  • ゆでたオクラ、大葉にミョウガも薄く切る
  • そうめんにトマトだし汁をそそぎ、豆乳をちょっとかけ、薬味類を盛る

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三行レシピだ、簡単だ。
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うちんちでは、出汁は
貝印 「分けとく山」総料理長 野崎洋光のだしポット 1.0L 」
つうやつで取るだよ〜。
鰹と昆布を円筒状の金網の中にセットし、
ポットにお湯を注ぐだけで出汁が取れる。
500cc版もあるんだけど、どうせなのでたくさんつくって、
冷蔵庫で保存するだよ〜。
新しいタイプのは陶器の茶こしになってるけど、
きっと金網の方が使いやすいと思うな。
       *
説明書通りの分量で作ると、なんかうす〜い出汁になる。
ちょっと不思議だった。
が、こないだどっかの雑誌で野崎洋光さんの記事を読んだら、
「出汁は濃くすると素材の味を殺してしまうから、
 最小限でいいんだ」とおっしゃってた。
大変残念なことに、
うちは料亭ほどいい素材は使ってないから、
それに出汁の素の鰹節も昆布もそんないいものでないから、
デフォルトの倍ほど入れるのだ。そしたらいい出汁が出る。
私が新婚時代に買った小林カツ代さんの本に
「今の野菜はどんどん味が薄くなってる、
昔通りの調理法じゃ美味しくならない」と書いてあった。
その通りだと思う。
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どっしゃ〜と出た、だしがらはポン酢炒めにするのだ。
昆布は切るのが面倒なので、だしポットに入れるとき、
5mm×4cmくらいにぽきぽき折ってしまう。
みりんと醤油で炒めていたヤツは、味が濃いので売れ残っちゃうのだが、
ポン酢炒めは箸休めでなく普通のおかずとして食べられる。
ごま油で炒めたあとポン酢をかけて水気がなくなるまで炒めきるだけ。
       *
もう本題をお忘れかもしれませんが*1
本題に戻ってトマトそうめん。
冷蔵庫にトマト(なぜかミニトマト)ある、豆乳ある。
オクラない、ミョウガない、青じそない。
う〜〜ん、むりか〜〜。いや、ショウガがある。
青物野菜はひもとうがらし(シシトウの長いの)しかない。
       *
オクラとミョウガは体を冷やすんだそうだが、
ショウガとひもとうがらしはあっためてくれそうな気がする。
ひもとうがらしをそうめんと同時にゆで、
トマトとショウガをハンドミキサーにかけた。
       *
が、だし汁もそうめんのための鍋から取ったので、
だし汁が熱々である。
だし汁は一番最初につくって冷やしておくべきであった。
主婦の昼ご飯としては昨日の晩ご飯で使った残りのだし汁
ってのが理想的だったんだけど、そんなものなかったのだった。
       *
流水使って粗熱とって、冷蔵庫に放り込んで、
と結構お預け食らってしまった。
       *

おなかがすいてたのもあるけど、
ショウガ版トマトそうめんもありだと思いました。
ただし、ひもとうがらしはきんぴら炒めにした方が絶対いいな・・・。

*1:私も忘れかけていました(‥ゞ