吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

五十四日目 沖縄建築

写真をアップしようとしたが失敗してる。そのうちにまた。
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どこへ行ってもなんだけど、
その地の普通の人が住んでいる家を見るのはおもしろい。
たとえば、福井の辺へ行くと屋根の傾斜が浅い。
これはほどほどの積雪を屋根に積んでおく方が冬暖かいのだそうだ。
いざ雪下ろしの必要が出来たときも傾斜が浅い方が安全だ。
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沖縄なんだから、当然おもしろくてたまらない。
伝統的な家屋は石垣で包んで、
垣越しには重そうな瓦を漆喰で固めた屋根しか見えない。
以前は瓦ではなかったらしいとこの間の朝日新聞日曜版で知った。
 サトウキビとかで葺いてたんでしょうか?
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二年前もうちんちが沖縄に行って、
私が名護市の市役所に目をむいたあと、
 道から見たらこんなのだ
この日曜版の「奇想建築」で紹介されていた。
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シーサーがたくさん乗っかってることで有名だという。
タクシーの運転手さんもそう紹介するんだけど、
ワタシ的には「ほとんど透かしブロックでできてる〜!!!
それも赤っぽいのと普通のとでダンダラになってるぅ!!!
素人さんがものすごい熱情を持って積み上げたみたいだぁ!」
と思ったんである。上のリンク写真よりもっと赤いブロックが赤いのだ。
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なんだが、奇想建築に記事に拠れば、
アメリカの文化の影響を受けて、
沖縄で独自に発展した透かしブロック、
これが、風を通して、気化熱で涼しい、すぐれものらしい。
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透かしブロックは現代の沖縄建築にはかかせないもののようで、
テラスのコロニアルな柵とともに。
 これの二階ベランダ想定
はっきり使ってない家でも屋根の上の給水塔は
透かしブロックで包まれているものが多い。
ただのブロックだと熱がこもって水が熱くなっちゃうんだろうなぁ。
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沖縄には大きな川がない。一級河川はないらしい。
なので、どの家も屋上に大きな給水塔を積んでいる。
行きのタクシーの運転手さんが
「台風が来ても困るし、来なくても水が無くて困る」と言ってた。
ついでに「基地があっても困るし、無くても困る」とも。
帰りの運転手さんは「この辺は山を削って、海沿いに道路を造ったんです」
と開発にも複雑な様子だった。
太陽は明るいけれど、いろいろ複雑なことはある。
のんきな観光客としてはどうするべきかよくわからない。
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話は戻って、名護市市庁舎。
植物も植えて自然と共生する建築らしい。
この写真だとなるほどなぁ、と思う。
コメント欄で書かれているが、アンコールワットみたいだ。
確かに涼しそう。写真だと赤いブロックの色が薄く見えるし*1
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しかし、「奇想遺産」なんで、
こんなにうちの家の旅行とシンクロニシティなんだろう?
私のアンテナが立ってるから印象に残るってこと?
毎週楽しみに読んでるからそんなことないよ。
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わかった、夏になったら、
取材にかこつけて沖縄に行くんだな、そうだなっ。

*1:まだ言ってるよ