吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

四十八日目 モモタマナふたたび

7月20日の記事「モモタマナーの木」書いたあと、
とんでもない間違いに気づいた。
翌日ホテルの構内の庭園を歩いていると、モモタマナがあった。
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「モモタマナ シクンシ科」
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えっえっ〜〜!フィカスはクワ科だからなぁ。
それに木を下からのぞくと葉っぱの透光性が違う。
フィカス・ウンベラータは光をよく通す明るい緑色が売り物だが、
モモタマナは濃い木陰を作る。葉っぱの形も違うじゃんか。
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ホテルのデスクの引き出しに入っていたJTAの広報誌の特集が
『沖縄街路樹物語』で笑っちゃうくらいシンクロニシティ
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沖縄の街路樹は随分種類が多いらしい。
写真では商店街のアーケードにブーゲンビリアをはわしているものもあった。
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空港からの道はわざわざ混植にしているという。
ここを担当した方の考えだが、
「害虫や病気で一斉に枯れてしまうことがないし、
 なにより沖縄らしいと思いませんか?」
うんうん、とても楽しかったです。ありがとう。
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シクンシというのは植物園の熱帯植物温室なんかで見る
ツル植物でピンクの房状の花が綺麗。
モモタマナは結構大きな木になるし、花はあんまり綺麗じゃない。
全然ちゃうやん。でも、よく見ると花の形は似ているかも。
まぁ、この辺も遺伝子研究でどう変わるかわからないが。
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モモタマナは別名「コバテイシ」「クワディーサ」。
「モモタマナ」は実が「桃」みたい、
「タマナ」はちょっと似たオトギリソウ科の「テリハボク」のことらしい。
このホームページの情報によると「タマナ」は小笠原諸島の方言とあるから、
正式和名となった「モモタマナ」はもともと小笠原での呼び方かもしれない。
上に上げたJTAの記事では全部「コバテイシ」と呼ばれていた。
コバテイシというのは「枯葉手樹」。
どうも落葉するということが言いたいみたいね。
紅葉写真もあった。
お墓に植えられたというのは、
夏は濃い木陰を作り、冬は日差しを遮らないのもあるけど、
なにより落葉樹であるから、一度死んだ葉っぱが再生するので、
死者の蘇りを祈ったものではないかしら。
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樹形も下枝が広がって、メルヘンっぽい。
こんな樹形。このブログの記事とコメント、
 広がるので一般の庭向きではない
 雨宿りすると濡れないほど
 葉っぱが多くて大きいので落ち葉掃除が大変
と生活に密着したところがとてもおもしろかった。
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桃みたいな実は美味しくないとタクシーの運転手さんは言ってたけれど、
実の中の核はナッツの味がするそうだ。
英名はSea almond、Indian almond。食べてみたくなる名前。
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しかし、モモタマナ≠フィカス・ウンベラータだったから、
うちのフィカス・ウンベラータはやっぱし「奇跡の復活」だったのだ〜〜〜!!!
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せっかくの沖縄なのに写真もないブログ・・・
そのうちに写真もアップしまする。