吉葦有梨 よのなかのこといろいろ

よしとあし、ありとなし

九日目 大阪の風景

 難波のブックファースト
文房具やクラフトの本、大阪についての本、
セレクトがよくって愛があって、つい買ってしまう。

 今日も『シーリングワックスの本―基本の使い方からアレンジ法まで
ってのを見つけた。
 まっ、新聞広告でマークしてあったのが、
 ブックファースト担当者さん、やっぱり平積みにしてくれてたわ
 ってことなんだけど。

で、これ買ってさっさと帰るつもりが、
大坂大阪―変遷を古地図・古写真で追う (歴史群像シリーズ 城と城下町 2)』。

 私は大阪城には弱いんだよ。
小・中・高と大阪城の見えるところに通ったから。
 中学校からは見えなかった、ホントは。
なつかしい場所がいっぱいだ。
他にも道頓堀とか、歌舞伎や文楽上方落語でおなじみの場所が・・・。

 古地図と現在の地図。
昔の写真とその横に同じ場所で撮った写真。
それも撮影場所が地図に記入されてる。

 ツボにはまりすぎだ。
それでも我慢しようと棚に戻そうと持ち直したら、
裏表紙に淀川に浮かぶ沢山の船を描いた浮世絵、
遠くに見える稜線が生駒や〜!
大阪から見た生駒山(いこまやま)。

 奈良に来て、
「生駒って大阪と奈良の間のついたてじゃなかったんだ」
と思った。
奈良側から見たら、生駒は裾野を引いた美しい独立峰だった。
夕日でシルエットになったとき神々しいほどだ。

 でも、ついたて、やさしい形のあのついたて、
昔、四つ橋電気科学館プラネタリウムの地平線上に
影絵みたいに黒く抜けてたあの稜線。
テレビ塔は立ってないけど、なつかしい柔らかい線。

 ううう、手元にあります。
大事にします。
薄っぺらいムックです。本体648円。