百四話目 いとも霊験あらたかなる傘
台風13号が近づいてきている。
近畿に再接近は九月十九日夜だそうである。
朝からもぱらぱら降り始めた。
今日こそはさせない傘がさせるはず。
家を出たら、あれ、霧雨。
ささずに車に乗り込んだ。
パラパラは降っている。
トンネル抜けたら、あら、雨は?
駐車場からあがってきたが、
風は強いが雨は?
でも、台風来るから、帰りにはさせるよ、この傘。
お昼は二時過ぎに食べたのだが、
Yさん曰く
「今日は銀婚式の記念に夫婦で本湖月*1の予約取ったんですよ、
カウンターですけど。なのに台風で、
主人は警報出ると生徒さんらを送って行かなくっちゃいけない
っていってキャンセルに・・・。
だったら、台風スピード上げてもう紀伊半島っていうじゃないですか。
明日か明後日って言ってみたけど、もうカウンター詰まってるって・・・」
台風13号、12〜15km/時を急に30km/時に上げて行っちゃった。
結局、傘は差さずじまいで帰った。
この傘持ってくと雨が降らないかもしれない・・・。
*1:高いけど評判の店